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    香会の様子

     

    師匠が香炉を参加者に回す。この香炉は、煙を出さずに香を熱し香りを出す。参加者はその香を「聞く」。それぞれが感覚を研ぎ澄ませ、香を判別するこ と、その香りを記憶することに専念する。この場では、他に香りのするものを持ち込まないこと、静寂を守ることが大切な要素となる。各自の答えは小さな紙に 筆で書き込まれる。返答は、詩の形で行われる。また、一回の香会で用いられる香の組み合わせは、詩との組み合わせで選ばれ、そこに、鑑賞の面白さが出てく る。複数の流派が存在する。香を聞く際は、香りを聞くだけでなく、自分の状態にも耳を傾けることになる。それが、自分の道の探求ということになる。

     

    参考:Takagi SF (1989), The art of Smell, in Human Olfaction, University of Tokyo Press.