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    シャンタル・ジャケ


    哲学者、パリ第一大学パンテオン・ソルボンヌ教授。


    彼女は2004から2006年にかけてソルボンヌ大学において嗅覚の知覚に関して、及び香りを嗅ぐ芸術や香りの美の設立の可能性について検討する研究会を主催した。また、彼女は、フランス国内、及び海外にて、嗅覚の美、及び香道についての講演を行っている(以下、その例)。

     

    1)「香道、日本の嗅ぐ芸術」、2010年4月15-17日、イギリス、グラスゴウ(Glasgow)における、国際シンポジウムPicturing the Sensoryにて。

    2) 「嗅覚を刺激する美しさは成り立つのか?」、2009年6月24-26日、フランス、トゥール(Tours)における、国際シンポジウムCosmetic and Sensoryにて。

    3)「香りの想像を刺激する力」、2007年10月9日、フランス、ゴメス・ル・シャテル(Gometz-le-Chatel)における、科学の祭典にて。

    4)「嗅覚を用いる芸術の創出における問題」、2007年2月12日 パリ第一大学における研究会にて。現在も継続中。

    5)「香りの哲学の創出における問題」 2006年10月24-25日、チリ、ヴァルパレゾ(Valparaiso)大学哲学・教育学部における学会において。

     

    2010年、彼女は『香りの哲学者(Philosophie de l’odorat)』、全447ページ、をPUFより出版した。その中でも、第二部は「嗅覚の美」(p.129-310)に関してで、香りを用いた芸術活動の表現、及び、嗅覚を用いた芸術を創出する条件についてまとめている。そのうちの第4章は特に、香道と嗅覚を用いた芸術の出現についてである。嗅覚にまつわる感覚が、好き嫌いを判断してしまう面、及び、記憶と関連する面について研究し、さらに、香りの世界における文化ごとの表現方法の違いについても研究した上で、現在、人類学的、社会学的、美学的な面での創造とその作品の受け止められ方について取り組む体制にある。